団体概要

KTCは旧制神戸高等工業、神戸工業専門学校を前身とする神戸大学工学部の同窓会で、創立以来90余年の伝統と歴史を誇り、各界で活躍する卒業生を数多く輩出しています。

現在は同窓会としての活動を基盤に、神戸大学工学部、大学院工学研究化および大学院システム情報学研究科における教育研究の援助、大学の支援をはじめ、工学振興に鋭意取り組んでいるところです。

KTCのネットワークを活用することで、皆さまのこれからの人生が、実り多い、より豊かなものになることを確信致します。

廣田精一初代校長と教育理念

工学部玄関横の銅像は、初代校長・同窓会会長として神戸高等工業学校の礎を築くとともに、その発展に尽力された廣田精一校長の銅像で、東京電機大学、オーム社の創始者としても知られています。

その教育理念である“規律・持続・執守”は現在も銅像前の碑文として残されています。碑文の上部のSPARSAM(“倹約の”の意)はドイツ留学時に体得された思想であり、現今の省資源の考え方にも通じるものです。

理事長のご挨拶

理事長 森高英夫 建築学科 A23 1977年修了

2024年5月24日に楠公会館で開催されました神戸大学工学振興会(以下、KTC)の定時社員総会におきまして役員改選が行われ、谷口典彦理事長の後任として新しく理事長に就任いたしました森高英夫でございます。所属は木南会で建築学科㉓回生になります。どうぞよろしくお願いいたします。今回の総会は、運営を準備していただいた関係者のご努力により滞りなく行われたことをご報告申し上げます。また、その後の講演会では、神戸大学大学院法学研究科教授の簑原俊洋先生を講師にお招きして「試されるアメリカの民主主義と揺らぐパクス・・国際政治はどこへ向かうのか」という演題で講演していただきました。本年11月に行われるアメリカ大統領選挙の話題を中心にアメリカの今後の変容など興味深い内容の講演でした。
 私事で恐縮ですが、少し私のプロフィールを簡単に紹介したいと思います。私は1975年に建築学科を卒業の後、大学院工学研究科に進み、1977年に修士課程を修了して大阪市に本社のある株式会社安井建築設計事務所に就職しました。専門は建築構造設計で全国において多くの建築プロジェクトに携わってきました。2005年に東京に転任して構造設計業務および経営マネジメントの傍ら、2015年から2019年まで建築構造の専門家団体である一般社団法人日本建築構造技術者協会(Japan Structural  Consultants Association) の会長に就任し、建築構造技術者の職能に対する社会の信頼と評価の確保に努めてきました。本協会は、地震国日本においてBCPや建物の安心・安全に繋がる活動にも精力的に取り組んでいます。このような経歴を評価していただいて、木南会の役員及び先輩諸氏のご推薦を頂戴し今回の就任に至りました。
 さて、KTCは来年、創立100周年という大きな節目を迎えます。これから、KTCの理事及び会員の皆様と相談しながら記念式典等の事業を検討していきたいと思います。また、2025年4月に新設予定のシステム情報学部が新たにKTCに加わるため定款の一部を改訂しました。今後はKTCの組織をさらに強化するとともに神戸大学校友会と連携しながら、在校生、卒業生および大学を結ぶネットワーク組織をさらに盤石にしていきます。また、大学の教育研究の支援をはじめとした工学振興にさらに注力して、工学部および工学研究科のさらなる発展に寄与して参りたいと考えています。
新しい執行部として2024年度におきましても、「大学における教育研究活動・科学技術調査研究に対する援助」、「研究セミナーの開催」、「機関誌KTCを中心とした書籍・報告書等の発刊」、「就職セミナー」等、多岐にわたる事業を展開していきます。引き続きKTC会員各位のご支援のほど、よろしくお願いいたします。KTCは会員各位のご参画により、多岐に渡る事業を展開しています。新執行部はそれらの事業を現役学生諸君、工学部、大学により役立つようにしてゆく努力を継続いたしますので、会員各位のご支援の程よろしくお願いいたします。